自意識

自意識過剰
という言葉は
割と揶揄として扱われている

では
自意識薄弱
或いは
自意識希薄であれば
その方が良いのかと言えば
そんな事も無い

誰かが見ていてくれるから頑張れる

そんな成り行き
誰だって体験した事が有る筈



フリードニヒ2世
ルネ・スピッツ
という人物が遥か昔に行った実験が

生まれたばかりの子供と
母親とのスキンシップを遮断する
というものであったらしいが

結果
大半の子供達は
2年以内に死亡

生き続ける事が出来たとしても
知的障害や情調障害を患ってしまう

他人に関心を持たれない事や
他人を無視する事の
人間に与える影響が
どれ程のものか

窺い知れる記録である



子供が1日の内に
最も使う言葉は

見て

と云う言葉だと言われているが

これは
保育園でアルバイトしていた頃の記憶や
最近小さい子に言われた事も有り
実感として心当たりが有る

自分の得意な事を見てほしい
知ってほしい
此処に居る事を報せたい

つまりその自意識が
自分の何かを育んでいる
という事実も
往々にして有るという事

と云う逸話もあるね




結局これもバランス

自意識が有り過ぎても
押し付けがましい自己顕示や
誇示に成り果てるし

自意識が無ければ
当人の性能の向上も成長も無いだろう