透明人間の朝

おはよう とか

こんにちは とか

こんばんは なんて言葉が

そんな挨拶が

誰かの認識が

不意に自分に向かう事で

誰にも見えていないような
半透明なこの体が

姿を現わすような

ちゃんと其処に居る事を
他人が教えてくれるような気がして

いや別に
そんなの当たり前なんだけど

そんな事が

自分が誰かの目の前に
存在している事を
報せてくれるような
妙な気分に浸る時が有る



まぁ
そんな日は大体
擦り減ってる