Butterflies

バンプのNEW ALBUMを

長年(少なくとも7年)
連れ添ったiPodに収めた
 
だが
いつどのタイミングで聴けばいいのか
逡巡している
 
大好きなバンド
及び音楽だったからこそ
今のこの腐った感性で向き合うのは
恐怖のような杞憂のような懸念
 
 
 
自分の状態を鍵に
開いた扉の先
 
そこで心に寄り添ってくる
藤原基央(敬称略)の言葉
 
しかしそれは
憧れに手を伸ばしていた状態が
前提に有るからだと
半ば思い込んでいる
 
それは何故か
 
近年
sailing dayと云う名前の曲が
とうとう響かなくなった事を
思い知ってしまったからだ
 
僕にとっては
途方も無い行き先へ向かう為に
心を牽引して来た
重要な一曲だったのだ
 
僕にはもう
そのような景色は無い
 
 
 
魔女の宅急便の主人公 キキが 突然
ほうきに乗って
空中を飛べなくなった時のような
消沈加減だ
 
 
 
表現を受け取る際に於いて
大事なのは最初である
 
2度と無いfirst impressionだ
 
最初の印象が自分にとって
静かな情熱に可変する
 
と云う体験を知っているからこそ
 
そこで受け取れた筈の
激しい感情や穏やかな心地を
ただ通過するだけで
台無しにさせてしまうのは
 
例えば
 
空腹の状態で
大好きな食べ物を買った直後に
手を滑らせて全てを地面にブチまけて
それを眺めているような
 
そんな虚無と不服に近しい
 
 
 
別にバンプに限らない
 
作品から何かしらを感じ取れる感性は
ずっと持ち続けていたいのだ
 
ただの刺激にしてしまいたくない
 
雫1つ残したくない
f:id:fuzzyfunnyspace:20160229013957j:image