感じ取る力

あれ程
胸がいっぱいになっていた音楽を
今聴いても

その頃の事を思い出すだけ



それを紡ぎ出して
差し出す立ち位置は
勿論凄いけど

それを聴こうとして
受け取る立ち位置による
感じ取る力
歩み寄ろうとする熱
というのも
作品の輪郭には多大に作用している

手に取る人の心次第で

作品には様々な色が付く



言うなれば
鑑賞のプロ
とでも形容したくなるくらいに
機微を感じ取る事が出来る人は

やはり
真剣な態度で
作品と対峙出来たからだろう

それが解ったのは

感じる体験も感じない体験も

経験した上での今だからだ