やりたい事

人が夢と呼ぶ類のものを
自分も持ってた

明確でたった一つの目的

行動理念がシンプルであったからこそ

僕は迷わず此処まで来れた

いや
もう此処じゃないけど

小学生の時点で
それを掴もうとしたのは幸いだった

そして今
手を伸ばす事を無理矢理辞めてからは

やりたい事が解らない
と云う人の苦しさを知る事が出来たと
僭越ながら解釈出来ると思っている

彷徨い続けて疲弊した感情が

次第に鈍化していく有様に対する
脱力と苛立ちと恐怖が付き纏う

自分が誰にも譲らなかったものが
如何に貴重なきもちを育んできたか
よく解ったのだ

心は正直だ