映画 その5

今回はアニメーション

86回アカデミー賞
ノミネートされたのは
風立ちぬだったが

その際ももへの手紙と共に
出品されていたのが


様々な場所で目にするイラストで
結果的に知る事になる程の
話題性の高さが気になり
今回見てみようという選択に至った

前編後編に分かれていて
テレビ放送の
ダイジェスト仕立てのようだ

タイトル自体が
魔法少女という
恥ずかしくなるような手垢だらけの
ネーミングなのだが

実はそれ自体が
一つの伏線になっていた
という仕掛けに

魔法少女の持つ先入観を軸にして
カウンター的に
物語をいじくっていったのかな
という印象を持った



序盤は
なよなよした人を対象にした
眠たいオタクアニメかと思って
冷ややかな目で見ていたが

途中から急展開のスイッチが入り
次第に話に引き込まれる

これが噂の第3話の部分だろうか

結界という空間の見せ方も面白いし

アクションも
見応えの有る動きをしている

細田守風の戦闘シーンを彷彿とさせる

絵柄やタイトルの持つ
ゆるふわ感と

物語が加速を始めてからの
ダウナーなギャップが
面白いのかもしれない

それら全てに
緻密な人間模様が描かれている事で

見る人の近い場所へ
感情は接近して来る
故にファンタジーなニュアンスが
効果的に機能しているのだと思う

絵だけ見ると

如何にも

な感じがしてしまうが

ヘタな邦画や洋画より
見る価値の有る
良作と言えるのではないだろうか

主人公のうだうだ感が
少し苛々するが
それも狙いか

魔法少女になるかどうか
という戸惑いを
只管引っ張っていくのも
作略なのか

それを阻止しようとする
謎の少女を上手く配置する事で
主人公は魔法少女にはならないまま
前編は幕を閉じる

名前忘れたが
青い女の子が最も主人公のような
フォーカス具合だったな
凄く人間臭かった



誰かへの想いを動機に
行動する人の意志は
いつ見てもぐっとくるものなんだな