ガム

最近意識的に
ガムを噛むようになった

昔の見解としては
噛んで吐き出すだけなら
なんだか勿体無いというか

食べる意味がよく解らないというか
<style="text-align: start;"="">最早不毛だなとさえ思っていて

だったら栄養素として
体に取り入れられる食べ物に
その分の100円を費やす方が
合理的じゃないかと

要するに当時は
ガムを噛む必要性を
あまり感じられなかった



 
ところが或るエピソードを
耳にした日を機に
 
噛むという行為自体に
着目する事となった
 
それは
と或る人の母親(高齢者)が
食べ物の経口摂取が困難となり
胃瘻に変えたところ
瞬く間に認知症が進んだ
という事実だった
 
それ程までに
噛む事が脳に与えている影響は
自分の認識以上に甚大なのか
 
と気になった僕は
咀嚼関連の情報を精査した
 
そこには
噛む事による脳の血液促進に伴い
集中力と認知能力と記憶力の向上
 
単調なリズム運動は脳内物質である
セロトニン(俗に言う幸せホルモン)
を活性化させ精神状態を安定させる
 
という情報が大半を占めていた
 
これらの情報が
仮に間違っていたとしても
人間にはプラシーボ効果という
思い込みの力が有るので
その辺は別にカバー出来るだろうと
 
要するに細けェ事はイインダヨと
 
敢えて言語化すると
そんなアバウトな認識で
意識の余白を残しつつ
 
僕の能動的な試行
もぐもぐライフが幕を開けたのである
 
 
 

僕はいつも行為に
根拠や意味を
求めてしまう傾向が有って

何処かで
不毛な事を避けたがっている

それらは打算的で合理的で
利己的な思考かもしれない

無駄な事も必要な場合も有るけど
時間は有限だ
 
もたもたやってたら
もう手遅れ
なんてのは本当に嫌だ

故に
意味という裏付けが
欲しいのかもしれない
 
 
 
端的に言うと
 
ガムを噛むと
なんかいい事が沢山有るらしいぜ
 
という話